並列回路の豆電球の明るさは,電流の足し算で考える

 

豆電球を並列につないだ回路で,それぞれの豆電球の明るさを問われる問題は…

ルール7 並列つなぎは電流で考えます.電流の足し算がしやすいからです.

※直列つなぎは電流からは解けません.直列つなぎはこちら

 

【基本の回路】

基本の回路に流れる電流の大きさをとします.

 

<例題①>次の回路に流れる電流は【基本の回路】とくらべてどうなりますか?

<例題①の考え方>

まず,この回路は基本的に並列回路であることがわかります.

並列回路は,2つの回路の足し算で考えます.

例題の回路にもどって考えると…

つまり

ということがわかります.

つまり,この回路全体に流れる電流の大きさは,【基本の回路】と比べて$$\frac {3}{2}$$になります.

 

<例題②>次の回路に流れる電流は【基本の回路】とくらべてどうなりますか?

<例題②の考え方>

次のように二つの回路があると考えます.

すると,次のように考えることができます.

つまり,この回路全体に流れる電流の大きさは,【基本の回路】と比べて$$\frac {4}{3}$$になります.

 

<例題③>次の回路に流れる電流は【基本の回路】とくらべてどうなりますか

<例題③の考え方>

次のように二つの回路があると考えます.

すると,次のように考えることができます.

つまり,この回路全体に流れる電流の大きさは,【基本の回路】と等しくなります.

 

<例題④>この回路に流れる電流は【基本の回路】とくらべてどうなりますか?

<例題④の考え方>

次のように二つの回路があると考えます.

すると,次のように考えることができます.

つまり,この回路全体に流れる電流の大きさは,【基本の回路】と比べて$$\frac {5}{6}$$になります.

このように考えていくと,さまざまな並列回路で電流を求めることができますね.